児童発達支援管理責任者 久保祐季

子供たちの「社会性」「人間力」を育成することに注力しています。

そして、「チームつくり」を意識して、言葉かけを行っています。

その中で、先輩・後輩・仲間との「良好な」人間関係・協調性・社会性が身につくように、日々の実践を工夫しています。

私たち、職員は、お互いを「先生」なんて呼びません。

ましてや、子供たちに、私たちのことを、「先生」と呼ばせません。

「先生」という立場の大人は、「学校」にたくさんいらっしゃいます。

「第三の居場所」に「先生」が居ると、それは「学校ごっこ」になってしまいます。

教育大学で、教育学を学んで、教育実習も受けて、初任者研修も受けて晴れて、やっと「先生」という称号が学校では使われます。

「先生」という立場は、私たちの職場には必要ありません。

我々、職員は、子供たちからすれば「近所のおじちゃん、おばちゃん、お兄ちゃん、おねえちゃん」でいいんです。

常に寄り添って、一緒に遊ぶおじちゃん・おばちゃんです。

そして、「先生」でもない、「お父さん・お母さん」でもない「大人」を演じています。

この施設では、平日(夕方)は掃除の時間はありません。(学校でたぶん、毎日、掃除の時間があるはず・・)

子供達の快適な環境をつくるのは、職員の仕事と思い掃除は職員がしていますが、中には、雑巾を絞るのが苦手な子もいます。

例えば、水遊びをした時に、洋服が濡れてしまうと、絞るという行為の練習ができます。

何気ない事でも、子供達には、遊びを通して、いろんなことを学んでもらいます。学びの材料・ネタを提供しますが、「押し付け」ません。

その分、子供を観察する目は、スタッフに求められます。ちょっとした仕草、変化、言葉遣い、スタッフのセンサーは、感度良好でなければなりません。

スタッフが子供たちと一緒に遊び、学び、一緒に成長できる。

追いかけっこでスタッフが本気になって子供を追いかけてもいいんです。

竹馬が出来るようになった子供に、竹馬の乗り方を、子供に習っていいんです。一緒に練習することで、子供たちと「共感」できるのです。

そして、誰かが、何かを、楽しそうにしていると、みんな興味を持って近づいてきます。

自然と仲間集団が出来てきます。

そんな中で、子供たちが「葛藤を調整する力」や、「正しく自己主張する力」、そして「相手と折り合いをつける力」を身に着けることができるようになる、そのお手伝いをするのが、私たちスタッフの仕事です。

子供たちの「出来た!!!」が私たちにとって何よりもうれしい事です。

どんな小さなことでもいいんです。

挨拶ができない子が、「ただいま」と言ってくれる。言葉で言えなくても、「チラッ」とこっちを向いてくれるようになるだけでも、進歩として、大喜びします。

こんな、小さな小さな進歩ですが、毎日毎日ちょっとづつ、うれしい事の積み重ねです。

最近、仕事が終わって、帰宅するときは、いつも私たちスタッフが「ニコニコ」たまには「ニタニタ・・」って、なってしまいます。。。(笑)

障害に関する書籍もたくさん出版されています。

しかし、子供達、一人ひとりに個性がある様に、障害の特性も様々で、書籍通りになんてうまくいきません。

障害を治そうなんて思っても、それは、無理な事であって。

障害を生かしながらどう活動していくのかを日々考えながら…

ほめて
のばして
かんがえさせて

子供達が主役の わくわくするみらい を創るお手伝いをしています。